「なめしの技術」と 「漆塗りの技術」を 融合させた芸術品
国産黒毛和牛を使用して日本古来の伝統技法である「なめしの技術」と「漆塗りの技術」の二つを融合させたのが”KUROZAN / AIZAN (黒桟革 / 藍桟革)”。
人の手によって丹念に仕上げられる、日本で一軒のみが継承し続ける技法で、大変貴重な素材です。
「渋」と「鉄」の化学変化
国産黒毛和牛の原皮を脱毛し、長い時間をかけて綺麗な川の水にさらし、天日干しにした後、塩と菜種油をもみ込む姫路伝統の鞣し技法”白鞣し”で仕上げます。
さらに、植物からとった”渋”を浸透させ、鉄媒染と言われる鉄の酸化等による化学変化を使った染色方法により、茶色の牛革が黒に変化します。
化学薬品を極力使わず、環境に優しい植物タンニン鞣しにすることで、自然本来の風合いが残ったふっくらとした仕上がりになります。
完成まで4ヶ月以上
染色された革を手揉みしてできたシボの突起部分のみに何度も”漆”を塗込んでいきます。
漆は薄く塗っては乾かす工程を1か月かけて繰り返し行うため、下地で3ヶ月、漆塗りで1ヶ月半と、鞣しから完成まで4ヶ月以上の時間をかけて作られていきます。
幾層にも塗り重ねることで漆の光沢とボリューム感が生まれ、黒の艶に深みが増します。
こうした手間をかけて完成した黒桟革は数少なく、専門の職人でも月に20枚程度しか作れない大変希少なものです。
一枚一枚漬け込んで染色
藍桟革は、黒桟革より希少な皮革である"天然藍染め"を施したもの。本藍の槽に一枚一枚漬け込み染色を行うため、黒桟革以上に仕込みに時間を要します。また、原料の厳選をしているため、いつ素材が入ってくるか分からない程の希少性があります。
「革の黒ダイヤ」
ダイヤモンドの粒をちりばめたような美しさから"革の黒ダイヤ"の異名を持つこの芸術品をぜひお試しください。